はじめてのバンコク

初めてのバンコク
到着したのは朝3時、話と違うのはご愛嬌。ベンチでなんとか寝て起きるとあたりは明るくなって来た。


適当に目星を付けておいたホテルが三箇所程あったので、その一つに取り敢えず行ってみる。人に聞きながら、バスとスカイトレインなるものを乗り継ぎやってきたところは国立競技場。
一軒目の宿は若干高めだったのでパス、二軒目まで1.5km程歩いていく。
一泊250バーツのドミに落ち着く。オープンしたばかりらしく妙に清潔。冷房が効きすぎて逆にまいった。

取り敢えずお土産パンツで溢れかえっているバックパックの約半分を船便で送る。かなり身軽になりました。

Mindfulfarmに滞在していた際に、村のお祭りがあったことは以前に書いた様な書いてない様な…そこにいた一人のお坊さんがバンコクに住んでいるということで、もしバンコクに来ることがあれば、連絡しろとのことだったので、早速連絡を取る。
翌日のお昼に近くのWat Traimitで落ち合うことになった。

Wat Traimit

翌日無事に会え、二泊程お世話になる事になった。

ビルマ脱出大作戦

Yeに到着する。勝手に国境が近いのでは無いかなどと思って来てみたが、本当になんも無い田舎町。
うろうろ歩いていると音楽が聞こえてきた。気になったので民家に入っていくとおばあちゃんがいっぱい。
言葉は通じないが、身振り手振りで音楽が聴きたい事を伝えると席に通してくれた。ビルマの伝統音楽に関する映画が昨年上映されていたが(観てないけど)、その中で円形の中に人が座って360°に鐘が取り付けられている楽器が登場する(トレーラーしか観てない)。
それが見たいなと思っていたのだが結局見れなかった。それでも太鼓とド銅鑼と鐘を3人で合奏していた。中々面白い。見ているとおばあちゃんが食べ物と水を出してくれた。麺状の寒天のようなもので、それがコンデンスミルクのスープに入っている。美味しいのだが、大きな器に二杯ももらったのでちょっと多すぎた…

民家を後にし歩いて大通りまでやって来た。そこでタクシーの運ちゃんと話して分かった事。
ここから直接ピャートンズーには行けない。一度タンピュザヤに行かないといけないとの事。バスに乗り込む。

タンピュザヤに到着するも、色々人に聞くとピャートンズーからは国境越えられないみたい。
はぁ…


結局行きと同様に来た道を戻ってミャワディに行くしかなさそう、その為にモーラミャインへ行く事に。
暫く街を歩いてホテルが見つからないので、バイタクに乗って安いゲストハウスに連れてってくれと頼む。

おっちゃんの行くとこ行くとこバカ高い。挙げ句の果てに売春宿的なとこに連れて行かれる始末。こちらは半ギレで怒りを表明するも、おじちゃん英語殆ど分からないから埒があかない。
全部で6,7カ所のホテルを回ったが結局歩いてる時に一回尋ねたモーテルに行く。
運良くデンマーク人の男が居て、2人でダブルルームをシェアできたので若干安く済む。12500kyat。これまでで一番高い。

翌朝ミャワディ行きの乗合タクシーを求めてターミナルへ。タクシーは直ぐに見つかるも中々出発しない、てか人が来ない。客引きの兄ちゃんも運転手の兄ちゃんも「フューミニッツ、フューミニッツ」しか言わないので、猛烈にイラつく。
この街の人々は人をイラつかせる天才なのか、それとも三日三晩移動し続けていたが為にストレスが溜まって怒りっぽくなっているのだろうか。多分後者だろう。

結局朝7時に宿を出たのに車が出たのは9:30頃。かなりイラついてしまった為か、客引きの兄ちゃんが妙に優しい。食べ物などを色々と勧めてきたりした。

横転したトラック、時々こんなのが転がってる。


さて午後2時頃ミャワディに到着。国境を越えタイに再入国。

ヒッチハイクバンコクまで行こうかと考えていたのだが、すでに午後だし、雨も降ってきた。通りがかりのお姉ちゃんがバイクでバスターミナルまで連れて行ってくれたので、ここはバスでバンコクまで行くことにした。
19:30発のチケットを購入。
時間を潰しに街まで歩いて市場などを散策。

世界の車窓だから2

この日の2等席は木製ベンチではなく何となくクッション性のある座席であった。しかも3人分位のスペースがある。
唯一の問題は目の前がトイレだということ…

トイレのドア


奥に見える横長の席が私の席
左手はトイレ

ひたすら揺れる電車を耐える。今日は特に揺れた。この区間はかなり高速で走行しており、500km位を13時間で進む。うん、速い速い…

日本の新幹線を導入することを政府に要請したい。
とはいえこの区間で4100kyat。安いねぇ〜。

バゴーにはほぼほぼ予定通り到着し、駅員にYe行きの列車について尋ねると20:15発との事。マンダレーの駅員は22:30くらいに来ると思うと言っていたので、かなり違うが早ければ早いほどよい。

晩飯を食べ、その列車に乗り込む。
今度は一等席で中々広々だが、一晩中照明はオン!更に窓が全開なのでムシムシムシ!!
蚊に食われまくる…

世界の車窓だから

鉄橋を見てから次の駅で下車しマンダレー行きの列車に乗り換えた。運良く直ぐに来たためそれに乗り込む。1日に一本か二本しか運行していないのでラッキー。

再び橋を見る。

同じ道を戻るので特に面白くも無いのだが、同じく約7時間ほどの道のり。
マンダレーに着いたのは9時を過ぎていた。
取り敢えずトイレに行く。
列車の中にはトイレはある、別にそこまで汚くは無いが、とにかく揺れるので、正常に用を足すのはかなり困難。

マンダレーのトイレはとてもゴージャス!

右の奥には巨大な水溜めがあり、そこで男性達が水浴びをしていた。
当然一緒に水浴び。
体も洗い、歯も磨き、用も足し、すっきりしたところで本日のホテル探し。

こちらです。

取り敢えず蚊が多い…
座席の淵の出っ張りが地味に痛い。
途中大雨になり、屋根の下なのだが、風が吹き込んできてこちらにまで雨が及んできたので周囲にいた人々はみんな避難。
床で寝る。

結局よく寝れたのかどうかということは置いといて朝になった。
ヤンゴン行きの列車は朝5:00に販売開始の6:00出発。
バゴーで乗り換え、南下する。バゴーには午後7:00到着予定。

日本軍が一回爆撃した橋

シーポー行きの電車は2等席。
皆さんスヤスヤと駅で寝ていらっしゃる。


指定の席にやって来ると、自分の席以外は埋まっている。足元も含めて…
巨大なバスケットが私の席の目の前にドカンとはまっている。脚が伸ばせないじゃ無いか!!
すると側にいたお坊さんがバスケットを引っ張って脚を伸ばせるようにしてくれた。ありがとう。
お坊さんは日本語が達者であった…
とても日本が好きらしく、日本の工業製品を絶賛していた。
色々話している中でさらっと、
ミャンマーはイギリスと日本の植民地だったから…」
という言葉があった。別に何か意図のある言葉ではなかったと思うのだが、ビルマをはじめとするアジアの国々を日本が第二次大戦中に侵攻したという事実がある中で、『日本の植民地だった』という言葉を現地の人から聞くと何だか感じるものがある。

さてさてわ寝たり起きたりを繰り返しつつ時間が過ぎていく。マンダレーを出発して約7時間ほど過ぎると、見えてきた!鉄橋!!



橋の上はとてもゆっくり走る。
見た目落ちないかとても不安。
シーポーまではまだ遠いい。シーポーまで行って泊まったらマンダレーまで戻るのにまた1日かかってしまう。シーポーにも行きたいが、今後の時間の事も考えるとさっさと戻って南下しよう。
ということで、次の駅で降りてマンダレーへバック!

CJじゃないよ、JJだよ

本当はインレー湖からシャン州の州都タウンジーへ行き、更に陸路でタチレクまで行来たかったのだが、タチレクへは飛行機でしか行けないと、どのバス会社の人も説明していた。
チェックポイントがいくつもあり、外国人は完全にアウトとの事…
これまで何人か現地の人間に話を聞いてきて、
「行けるよー」
という意見が何人かから聞こえてきたので、ぶっつけ本番で試してみようと思ってシャン州まで来たのだが、ダメ。
「ロンジー履いて地元の人っぽくしてるんじゃダメなの?」
と聞くと、
「IDカードの提示を求められる」
との答え。
「どこでIDカード作れるのよ?」
と無茶苦茶なこと言ってみたりもしたのだが、ダメでした。

仕方が無いのでルートを変更タチレクからタイに入国するのは諦める。といっても同じくメーソート・ミャワディ間でタイに入国してもつまらないので、南のバンコク・ダーウェイのコースを狙う。

インレー湖を後にし、取り敢えずマンダレーまで香港カップルと共に向かうことにした。マンダレーからシーポーという街の間に巨大な鉄橋があるという話をヴィエンチャンで会ったセーコさんに聞いていたので、それだけ見て後は南下しようと考えた。

マンダレー行きのバスはミャンマー最高のバス会社と評判のJJを利用する。若干高いだけあって、VIPバスは広々。しかし無茶苦茶寒い…配られたブランケットとレインコートとロンジーを身体に巻き巻きして寒さを凌ぐ。

JJには晩御飯が付いていたのだが、ShanNoodleを頼む。この日1日で合計4回食べたことになる。昨日も昼ごはんに一杯、晩御飯は焼きそばだったので、二日間麺しか食ってない…
さて、スカーレット(香港カップルの彼女さんの方)の調査によるとシーポー行きの電車は朝4:00との事。
あれ?





最後のがJJのやつ。一番うまくなかった。少ないからChinese Noodleなるものをもう1つ食べました。
JJのバスはオフィスの双子(17歳の女の子達)によると朝5:00着。

乗れないじゃん…

まぁ、いいか。

途中でバスを乗り換え、そちらのバスには各座席にディスプレイが搭載されている。
映画や音楽が視聴できる訳で、最近は飛行機もLCCしか使用しないので、こういうのはかなり久し振り!
さてさて、何を観ようかなと映画を物色していると結構色々ある。
アメコミは別に好きでは無いのだが、Session22で荻上チキがやたらアメリカンヒーローを推しているのでアベンジャーズを観ることにした。


ビルマ語でしたとさ…


そこそこ寝れた。
当然暗闇の中マンダレーに到着。ここで香港カップルとはお別れになる、彼らは既にゲストハウスを予約しているとの事。優しいので駅まで一緒について来てくれた。バスを降りて駅までは30秒、近いです。
さて、これからどこに行こうかなと思い時計を見ると、
「2:53」
え?早!

何が5:00だね。


便所に行き、シーポー行きのチケットを購入。1700kyat。

麺しか食べてないよ

インレー湖はボートで巡るのが一般的。中々広く、大体色々見て回ると6時間くらい。
モーターボートで、街を歩いていると多くの人々が
「ボートに乗らんかね?」
と声をかけてくる。
値段を交渉して最終的に18000kyat。追加料金のかかる奥の方の村へ行くのも含めてで一人当たり6000kyatだからまぁいいかな。