ヤンゴンまで来てちょっと思った事

ヤンゴンにやって来たが、ムスリムの姿がやたら目につく、調べてみるとミャンマームスリム人口は約4%との事だが、ヤンゴンではかなりの存在感を放っている。モスクもこれでもかというほどに数多く存在している。
とにかく他民族なのが印象的。そもそも言葉も分からないので、人々が何語を話しているのか分からないが、基本的には皆んなビルマ語を話しているのだろうか?
ビルマではパーリ語仏教聖典とかによく使われるやつ)が古典語の地位にあるとの事で、パーリ語からの借用語ビルマ語には多いとの事(だからと言って何か理解できる訳では無いのだが…)。
文字もビルマ文字はパーリ文字から来ているようだ。確かに丸っこい感じが良く似ている。
ビルマは元々かなりの大国で周辺諸国ともしょっちゅう戦争をしていた。
ビルマ人というのは氐族の末裔であるとも言われているらしく、その起源は1000年以上前の中国南方であると言われている。
つまり元々ここには別の民族(モン族とか)が暮らしていて、そこを外来民族であるビルマ人が最終的に支配するようになった様だ。
だからビルマはそもそも侵略者による国家であるというような事を言う人もいるようだ。まぁ、確かにそうとも言えないことはないが…
日本も元々先住のアイヌを駆逐して国家を築いた訳だから、似たようなものだろうか?
最近トランプの不法移民を追い出せという言葉に対して、不法移民がやってくる前のアメリカと題して、ネイティヴアメリカンの各族名が挙げられたアメリカの画像を時々SNSなどで目にする。
超極端に言ってしまえば、20万年前のアフリカの女性、通称ルーシーに起源を持つ我々はそこから世界各地に広がっていった訳で、その過程は一種の侵略の歴史か?人類の歴史は戦争の歴史であるという言葉もよく聞かれる。
日本では比較的多くの人が、日本は単一民族国家であるというような考えを持っているような気がするが、多くの人種的な混合があるし、日本が単一民族だと主張する事自体日本に暮らすマイノリティーに対する配慮が欠ける。
最近フランス人に
「お前は純粋な日本人か?」
と聞かれ
「純粋ってどういう事だ?」
という話になった。
日本国民たる要件というやつは憲法だかに書かれているが、それが純日本人であるという事では無いし、そもそも純日本人という定義付けがそもそもくそみたいなものだから、あまり考えようとは思わない。

ビルマの話だが、ビルマはイギリスとの3度にわたる戦争の末に植民地化される。その影響もあり、インドや現在のバングラデシュからの移民が増えたようだ、そこからイギリスは分野ごとに人種別で職業を配置したらしく、それにより当時ビルマ人の地位は貶められたらしい、そういった事もあって民族間の隔たりは高まったとの事。
その後色々あって、日本でも有名な独立運動の英雄アウンサンが登場し、独立へと漕ぎ付けるものの、暗殺され、軍政が続き、アウンサンの娘のアウンサンスーチーさんが民主化運動のリーダーになるも軟禁生活が続き、ようやく直近の選挙でNLDが第1党になった訳であるが、ロヒンギャの人権問題は世界的にも超有名になっている。最近ナショナルジオグラフィックビルマの過激な僧侶集団に関する記事を読んだが、仏教も過激化するとこんなにも恐ろしいものになるのかというものだった。
現在では開発後進国に指定されるビルマであるが、一人当たりGDPは1291ドル

せっかくビルマくんだりまで来たのだから色々見れたら良いのだが…