インドでイドウ

インドでは長距離の移動は基本的に電車を利用する様だ。
バスもあるのだが、時間や快適さの面で電車が基本的にベターとのこと。

とはいえ基本的にいつも貧しく移動する私なので、電車の快適さと言うものを感じるシチュエーションには巡り合わなかった。というのもインドの電車はクラスが幾つもあり、最低のオーディナリークラスは普通の座席で、次にスリーパークラス、上中下三段に分かれ上には扇風機がついている。
コルカ-バラナシ、パトナ-シリグリ間の長距離はこのスリーパーで移動した。
スリーパーよりお金を積めば、エアコン付きのクラスが二段階あるとの事。そっちには縁が無かったので、よく分からない。


バラナシまでは約15時間かかったが、比較的眠れたので、その長時間の移動はあまり気にならなかった。


朝になるとよくオカマちゃんが出没する。バラナシに向かう際には何故か膝のあたりをめっちゃつねられた。

その後バラナシからの移動はブッダガヤまで電車が取れなかったので、バスで行く事に。
街中の旅行代理店的なところで聞いたらば、バスは駅のそばから適当な時間に出ているから行ってから聞けば余裕との事だったので、そのとおりにしてみた。
しかしバスターミナル場所に行ってもそこにはガヤ行きのバスはないとの事。何やら「向こう行けー!」的なジェスチャーで指示されそっちの方へ。
行ってみるとガヤ行きのバスは無かったが、その途中のササラームなる所へのバスはあるとの事。そこから乗り換えてガヤへ行けるとの事だったので、その通りに乗ってみた…

結局ブッダガヤまでは合計4回乗り換えて到達出来た。
そもそもササラームに着く前に謎の街で降ろされ乗り換え。更にササラームで乗り換えた後、更に2回程乗り換えることになった。6時間くらいとの話だったが、9時間かかって外はもう真っ暗、そこからブッダガヤの宿坊へと向かった。
派手に何かが吹っ飛んだみたい。

ドライバーが真っ先に野次馬。

ブッダガヤからダージリンまでもまた中々の長時間移動であった。
ブッダガヤのトレインチケットオフィスでシリグリまでの電車を尋ねるとパトナからしか無いというので、そこまでは何かしらの方法で行かなければならない。
まずブッダガヤからガヤまではリキシャ、ガヤからパトナまではオーディナリークラスで3時間だった。
ブッダガヤからの脱出が地味に難しく、その日はたまたまタイの高名なお坊さんがブッダガヤから空港からまで向かうのに一部交通規制がかけられていたのだ。軍人だか警官どかよく分からない人々がごそっと色々なところで待ち構え、リキシャのドライバーが不正をしようものなら怒鳴りつけ、長めの警棒で容赦なく車体をバシバシ叩いていた。
そのため暫く待たざるを得ず、予想よりも時間がかかった。しかも宿坊の人に30ルピーで行けると聞いていたのだが、皆値段は300ルピースタート。半ギレで交渉しまくってそれでも結局50ルピーまでしか値段は下がらなかった。
なんやかんやでガヤに到着。1時間くらい待って次のパトナ行きに乗り込む。

インド人は隙間があればなんでも突っ込むのだろうか?
道路ではちょっとした隙間めがけて車やバイク、リキシャが突っ込んでいく。
電車でも同様に到着した途端に降車優先もくそもなく皆が入り口に殺到。更に窓から荷物を押し込み座席の確保を懸命に行う。
こんなんじゃ逆に時間の無駄だろ!的なことを平然とやっているのが本当に不思議。
コルカタで駅に行く際にも夜の道が混みすぎて、仕方なくバスを途中降りてリキシャに乗り換え、走り、またバスに乗って何とか駅までこぎ着けた。
そんなんばっかで、電車の乗り降りの激しさには笑ってしまった。

順調にパトナに着き、夜の電車を待つ。3時間ほど遅れて到着。既に0時を超えていた。

ビルマを思い出すね。

電車はそのまま3時間遅れでニュージャルパイグリに着き、そこからジープでダージリン。